「借金の悩みを解決したいけれど、どのような方法があるのか分からない。」
「自分の置かれている状況が冷静に把握できない。」
「他の人はどんな方法で解決したのだろう・・・。」
そんな悩めるあなたに、是非役立てて頂きたい。
ご自身に近い状況を成功事例の中から見つけ出し、
どのような方法で借金問題を解決したのかをご覧頂くなかで
皆様の借金問題解決と債務整理手続のご参考にして頂ければ幸いです。
【1】 Kさん(32歳)主婦の方
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Kさんの借金の状況 |
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名古屋在住のKさん(32歳・女性)は、3年前に結婚し、幸せな結婚生活を送っているのですが、Kさんには1つだけ夫に内緒ごとがありました。 それは27歳の時から今の夫に出会うまで、旅行や遊びの費用を作るために、信販会社(キャッシング)や消費者金融との間で借入れと返済を繰り返してきたということです。 雪だるま式に増えていった借金は約300万円になってしまっていました。 日中の空いている時間はずっとパートに出ているのですが、毎月の返済額は15万円にも膨れ上がってしまっていたため、給料全てを返済にまわすなど、必死の思いで何とか滞らせず済んでいたという状況でした。 夫には、「まだ生活に余裕があるから、両親にパート代を渡して親孝行している。」と誤魔化していましたが、気付かれるのは時間の問題でした。 ある日、Kさんがホームページで調べものをしていたところ、「借金に困っており、まだ「自己破産」するほどではないが、自転車操業になっている人に最適な借金整理方法がある」というページが目に留まりました。 正直少し不安もありましたが、電話相談が無料ということもあり1度司法書士事務所に電話をかけてみることにしました。 すると、親身に相談に乗ってもらえ、「自己破産」以外の方法で借金問題を解決できるかもしれないということでしたので、電話の提案どおり司法書士事務所を訪れ、具体的な相談をお願いしました。 |
借金の相談・解決方法 |
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当時の借入状況(借金の残額と取引期間)は、次のとおりでした。
借金を支払えなければ自己破産しかないと思っていたKさんにとって「任意整理」という言葉は初めて耳にするものでした。 Kさんは、司法書士のわかりやすい言葉による丁寧な説明を聞くことにより、手続きについて理解することができ納得したうえで依頼することができました。 債権者から取引履歴を取得後、利息制限法に基づく利息の引き直し計算(違法な利率で貸付がなされている場合に、適法な利率で計算し直し、正確な借金の残高を把握すること)によって、借金の総額が次の金額まで減額することが明らかとなりました。
Kさんは、両親に正直に話をすることにより理解を得ることができ、両親より援助を受けて、一括で6社全てに返済しました。 さらに、一括返済により減額交渉に成功し、最終的に支払った金額は約20万円で済むことができました。 あれだけ苦しめられた借金を、あっという間になくすことができたため、精神的にもずっと楽になりました。 その後、司法書士から「借金もなくなったのだから、これからもずっと一緒にいる人に隠し事はしない方がいいのではないですか?ずっと胸に何かつかえたまま過ごすことになってしまいますよ。」というアドバイスを受けたのをきっかけに、正直に夫に全て話を打ち明けました。 すると、夫はKさんを叱りました。しかし、それは借金をしていたことに対してではなく、自分を頼らなかった、自分を信じてくれなかったことについて怒ったのでした。 |
Kさんのその後 |
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Kさんはその後、ご主人と一緒にご両親のもとを訪れ、借りていた20万円をしっかりと返済されたそうです。 そして、「絶対に隠し事をしない」という約束を交わし、現在では以前にも増して仲の良い結婚生活を送っています。 さらに、Kさんの精神的な重圧がなくなったためかは分かりませんが、待望のお子さんにも恵まれ、家族3人で幸せな毎日を送っているということです。 |
【2】 Wさん(53歳)会社員の方
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Wさんの借金の状況 |
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春日井市在住のWさん(53歳・男性)は、住宅ローンの支払いも終わり、質素な生活を送っていたのですが、貯金などほとんど無く、急な出費があるときには消費者金融のキャッシングを利用してしのいでいました。 消費者金融3社から100万ほどの借入れがありますが、計画的に利用してきたため、これまで特に支払期限に遅れることもなく、きちんと返済していました。 Wさんは、このまま消費者金融と良い関係を保ちながら、最終的に退職金で一括して支払い、その後は支給される年金で何とか生活していくという人生計画を思い描いていました。 計画は順調に進むものだと信じて疑いませんでした。 ところが、ある日、仕事中に突然意識を失い倒れ、救急車にて病院に運ばれてしまいました。 検査の結果、脳梗塞だということが分かり、すぐに緊急手術を行うことになりました。 幸いにも生命に別状はなく、手術は成功したのですが、もともと生命保険や入院保険に加入しておらず、貯蓄をしていなかったWさんにとって、高額な治療費をどのように工面するかが大変な問題となってしまいました。 もちろん、すぐに持ち家を売ることなどはできませんし、消費者金融の返済も続けなければならず、八方ふさがりの状況でした。 日が経つにつれて、消費者金融からの取立ては厳しくなり、今まで優しかった消費者金融の担当者もまるで人が変わったかのように返済を迫ってきました。 そんな折、会社の友人が見舞いに訪れた際に、今の状況を正直に打ち明けたところ、借金の整理を提案されました。 Wさんは、藁をも掴む思いで友人から紹介された司法書士事務所に相談してみました。 |
借金の相談・解決方法 |
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当時の借入状況(借金の残額と取引期間)は、次のとおりでした。
「任意整理」という言葉を始めて聞いたWさんでしたが、司法書士のわかりやすい言葉による丁寧な説明を聞くことにより、手続きを理解でき納得したうえで依頼することができました。 債権者から取引履歴を取得後、利息制限法に基づく利息の引き直し計算(違法な利率で貸付がなされている場合に、適法な利率で計算し直し、正確な借金の残高を把握すること)によって、借金の総額が大幅に減額することが明らかとなります。 また、取引期間が長期に及んでいる場合、支払い過ぎていた利息を元本に充当した結果、とうに借金を完済しており、余分な支払いを続けてしまっていること(いわゆる「過払い」)があります。 この場合は、その「過払い金」を貸金業者に返還するよう主張することができます。
司法書士と貸金業者との間で、和解交渉や裁判が行われ、最終的に約210万円を取り戻すことに成功したのです。 Wさんは、過払い金の210万円の中から手術費用・入院費用や司法書士に対する報酬を支払い、さらには当面の生活費約100万円を確保することができました。 |
Wさんのその後 |
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Wさんはその後、体調がすっかり回復し、リハビリも終え、無事仕事に復帰することができました。 今回の借金整理をきっかけに、Wさんは、消費者金融から借入れを一切しないとの誓いを立て、収入の範囲でまかなえるように生活を見直されました。 なお、返還された100万円は、何かあった時のためにと全額貯金されたそうです。 このように、消費者金融と長い期間の取引がある場合、多額の過払い金が発生していることも少なくありません。 もし、あなたが長い期間借入れと返済を繰り返している場合は、過払い金を取り戻すことができる可能性がありますので、是非1度ご相談ください。 |
【3】 Tさん(28歳)会社員の方
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Tさんの借金の状況 |
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豊田市に在住のTさん(28歳・男性)は、実家である石川県から5年前に引っ越してきました。 はじめは仕事も順調で、生活にも余裕を持ち充実した毎日を送っていました。 ところが、2年前に突然、それまで真面目に勤めていた会社を業績悪化を理由に解雇されてしまったのです。 実家に帰るわけにもいかず、名古屋での職探しの日々が続きました。 わずかばかり貯金があったので、初めの1、2ヶ月は、その貯金を切り崩しながらギリギリの生活をしていました。 しかし、そんな生活も長くは続きません。 身近には知り合いがほとんどいないため、援助を受けることもできず、ついに、テレビのCMでよく目にしていた消費者金融から20万円を借りることにしました。 この後、再就職するまでに約半年を要し、それまでに生活費を賄うため6社から次々と借入れを行い、結果として借金は200万円にまで膨れ上がってしまいました。 Tさんは、再就職により定収を得ることができるので、これから節約した生活を送れば大丈夫だと甘く考えていました。 しかし、手取り18万円の給料も、毎月の返済12万円にほとんどが消えてしまうため、生活費の確保を目的として、再び消費者金融から借入れをしなければならない状況に陥ってしまいました。 その後は、すさまじい勢いで借金の額が膨らみ、気が付けば10社から総額約500万円を借り入れ、毎月の返済は24万円にもなっていたのです。 この頃は、支払期限に遅れてしまうことも度々で、支払催促の電話が頻繁にかかってくるようになり、いつも頭の中は返済のことでいっぱいでした。 日中、携帯電話にまで何度も支払催促の連絡があるため、仕事中も気が気でない毎日が続いていた折、雑誌の記事の中に「借金の悩みを解決するために弁護士や司法書士が力になってくれる」という記載を目にしたため、すぐに近くの司法書士事務所に電話をかけ、相談に行きました。 |
借金の相談・解決方法 |
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司法書士は、「取引期間、契約利率やTさんの収入状況、今後のライフプラン等を考慮したうえで、「自己破産」を申し立てて借金を整理し、気持ちを入れ替えて再スタートしてみるのもひとつの方法である」と伝えました。 Tさん自身も、できれば借金を帳消しにして人生の再出発を希望していたため、司法書士に自己破産の手続きをお願いすることにしました。 司法書士に依頼したその日から、債権者による支払催促の電話が一切なくなり、その後は取立てや返済に追われることがなくなったため、平穏な生活を取り戻すことができました。 生活が平穏になり、冷静に物事を考えることができるようになったTさんは、「自己破産」という手続きをすることによって、「将来の人生が真っ暗になるのではないか」などと、色々な不安を抱き心配となったため、その度に司法書士に相談を重ねました。 司法書士による親切な対応と丁寧な説明により、Tさんは「自己破産」という手続きがそれほど怖い手続きではないということを理解することができました。 その後、裁判所に提出するための様々な書類を用意したり、借金をした経緯をまとめたりと破産手続の準備は大変でしたが、これも自分のためだと言い聞かせ真面目に取り組んだため、約半年で「免責許可決定」により借金は免除され、自己破産の手続きを終えることができました。 全ての財産がなくなって然るべきと、覚悟していたTさんでしたが、10年愛用している車を手元に残すことができたことをとても喜んでいました。 |
Tさんのその後 |
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Tさんは「自己破産」の手続きによって、借金がゼロとなり、新たなスタートをきることができると思ったときに、これまでの辛く苦しかった過去が頭に浮かび思わず涙されたそうです。 その涙は自分に対する反省の涙と、これから同じ失敗を繰り返さずに明るい未来を作っていこうという決意の涙であったのだと思います。 現在は、仕事に専念できるようになったためか、責任のある仕事を任されるようになり、以前よりも収入が増えたそうです。プライベートにおいても職場の同僚などと楽しく過ごす毎日を送っておられます。 |
【4】 Sさん(51歳)パート勤務の方
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Sさんの借金の状況 |
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海部郡在住のSさん(51歳・女性)は、パート勤めの主婦で、月収は約8万円ありました。 48歳になる夫は、会社勤務をして、年収は約560万円です。 長女(20歳)は、去年短大を卒業してOLをしており、長男(22歳)は私立大学工学部の4年生です。 長女は大学の頃からアルバイトをしては稼いだお金をブランド品のショッピングに充てる日々を送っており、社会人になってもその習慣は変わりませんでした。 ある日、Sさんは、長女から「友達と旅行に行きたいからお金を貸して欲しい」と求められました。 よくよく聞いてみると、長女はクレジットカードを使って買い物をしており、毎月のリボルビング払いが8万円で、6社からの借入総額が150万円となっていました。 娘のことを心配に思ったSさんは、今回だけはとの軽い気持ちで、街頭でポケットティッシュを配っている消費者金融から10万円借りて、娘に渡しました。 これを皮切りに、何度か借入れを繰り返し、長女の肩代わりのため消費者金融5社から合計200万円を借り入れました。 悪いことは続け様に起こるもので、夫がリストラに遭い、日雇いアルバイトの仕事を始めたのですが、無理がたたったのか程なくして体調を壊して、入院してしまいました。 そして、その入院費と当面の生活費に預金を使い尽くしてしまったのです。 夫の体調が回復するのに時間を要し、Sさんの毎月の収入のみでは、生活費と長男の学費そして消費者金融の返済金額を賄うことは到底適いませんでした。 消費者金融への返済のために、さらなる消費者金融から借入れをするという自転車操業を繰り返し、いつの間にか借金の総額は400万円に達してしまいました。 返済が少しでも遅れると、一日に何度も支払催促の電話があり、Sさんの家族は、金融業者におびえながら生活する毎日を送っていました。 やがて、税金を滞納するようになったため、Sさんが町役場の窓口に相談したところ、借金の整理を専門家に相談するように勧められたので、早速、名古屋市内にある司法書士事務所を電話帳で調べ、勇気を出して問い合わせてみることにしました。 |
借金の相談・解決方法 |
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司法書士は、「借金の総額とSさんの収入、年齢や家庭の事情などから考え、自己破産を検討してみてはいかがか」と提案しました。 Sさんは、今までに何度か自己破産を考えたこともありましたが、どのような不利益があるのか全くわからないので、自己破産するのがとても不安で躊躇していました。 しかし、選挙権を失ったり、戸籍や住民票に記載されたりはしないこと、官報で公告されるものの人に知られることがほとんどないとの説明を受けたSさんは、再出発のためには自己破産を選択するのが適当であると考え、司法書士に依頼することを決心しました。 司法書士の受任通知によって、Sさんへの執拗な支払催促が一切なくなったことや、専門家に相談したことで安心したことにより、Sさんの家族は冷静さを取り戻し、家族総出で生活を立て直すことができました。 約5か月後、無事「免責許可決定」を受けて、Sさん一家は借金地獄から解放されることができました。 |
Sさんのその後 |
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現在、Sさんは、これまでどおりパートを続けており、長男も無事大学を卒業して大手電機メーカに就職しました。 ご主人は、免責許可決定確定後まもなくして退院され、無理のない程度に近所のスーパーでアルバイトをしていらっしゃるそうです。 長女の借金も、司法書士が介入し、適法な利率に基づく「引き直し計算」を行ったことで正当な借金残高を把握することができ、無理のない返済計画に基づき家族が一丸となって返済されたため、借金の残額も残りわずかとなっています。 |
【5】 Yさん(38歳)会社員の方
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Yさんの借金の状況 |
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名古屋在住のYさん(38歳・男性)は、会社員で家族は妻1人、子供1人の3人です。結婚してすぐにマンションを購入し、現在も月10万円の住宅ローンを支払い続けています。 Yさんは結婚3年後に、キャリアアップを目的として当時勤めていた会社を辞め、転職を決意しました。 現実は決して甘いものではなく、条件の良い転職先が見付からず、結局は6か月間もの時間を費やした挙句、以前の会社よりも給料が下がってしまったのが現状でした。 この転職までの半年間、失業保険は支給されていたのですが、住宅ローンの支払いが追いつかず、その返済のために毎月10万円ずつ消費者金融から借金をしていました。 再就職後は収入が安定し、住宅ローンは滞りなく返済できたのですが、消費者金融からの借入れに関しては、利息だけの返済を続けるのがやっとの状況でした。 その後、Yさんには子供が生まれ、幸せな毎日を思い描いていたのですが、子供にも何かとお金がかかり、また住宅ローンの返済のために毎月数万円の借入れを続けなければなりませんでした。 子供が大きくなり子育ても一段落したため、妻はパートに出るようになったのですが、この時には借金は約500万円(毎月20万円)にも膨らみ、Yさんと妻の収入を合算しても、とても支払える額ではなくなっていました。 自転車操業を続けていたYさんでしたが、すでに限界を感じていました。 住宅ローンもまだまだ残っていた(3,000万円)ため、「自己破産」をするしかないと覚悟を決め、もうマンションは手放すしかないと諦めていました。 マンションを売る準備をするために、色々と情報を集めようと本屋に立ち寄ったところ、「持ち家を手放さずに借金を整理する方法」という題名の本を目にしたため、手に取り夢中でページをめくりました。 その本には、「個人再生」という手続きが紹介されており、この方法を利用すれば、自宅を手放さずに借金を減らすことができるということが書いてありました。 そこで、Yさんは、すぐにホームページで相談先を調べ、勤務先にほど近い司法書士事務所に連絡をしました。 |
借金の相談・解決方法 |
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Yさんは相談の中で、想い出の詰まったマンションを手放したくないことや、Yさんと奥さんの二人で、毎月15万円程度(住宅ローン含めて)であれば、無理のない返済が可能である旨を司法書士に伝えました。 Yさんの住宅に対する熱い想いと収入状況を確認した司法書士は、「個人再生の手続きを行い、住宅ローンは従来どおり支払いを続けていき、他の借金の月々の返済金額を減らす方向で検討してみてはいかがか」と提案しました。 「個人再生」とは、簡単に言うと「Yさんのケースでは、借金の総額(住宅ローンを除く)を5分の1または100万円のどちらか多い金額まで減額することができ、それを3年で返済していく」という制度です。 住宅ローンがある場合は、原則的に今までと同様に住宅ローンの支払いを続けるとともに、その他の借金について大幅な減額が認められるため、Yさんの場合は個人再生手続を行うことによって、住宅ローンを除く借金が100万円まで減額されました。 つまり、毎月住宅ローンの支払いとして10万円と他の借金の返済として約2万8000円の返済(3年間)の合計約13万円の支払いで良くなったため、計画的な返済が可能となりました。 |
Yさんのその後 |
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Yさんと奥さんは、個人再生に基づく返済計画に従い、順調に無理なく返済を続けていらっしゃいます。 1度は諦めかけたマイホームを手放さずに済んだため、Yさんは、「本当に夢のようだ」ととても喜んでおられました。 想い出の詰まったマイホームを手放したくないという想いは、ごく自然な気持ちです。 マイホームを持ち続けながら借金の整理をしたいとご希望の方には、「個人再生」のご検討をおすすめします。 |
【6】 Mさん(48歳)個人事業主の方
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Mさんの借金の状況 |
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瀬戸市在住のMさん(48歳・男性)は、20年前から個人事業を営み、バブルの頃には休む暇も無いほどの盛況ぶりで、取引先もどんどんと増え、順調に事業を拡大していました。 しかし、バブル崩壊による日本経済の不況の影響を受け、平成5年頃から、売上が急降下し、事業の借金は膨らみ、従業員への給料の支払いも滞り始め、風前の灯の状況が続きました。 事業資金の不足を私財を投じて補うなどして、必死に事業を継続していたため、Mさん自らの生活費が足らなくなり、政府系金融機関をはじめ信用保証協会、信販会社、消費者金融などから借入れをすることによって何とか生活する日々を送っていました。 借金は瞬く間に増えていき、1600万円(毎月45万円)まで膨れ上がってしまいました。 その後、事業の売上は少しずつ持ち直し、新たな分野にも精力的に進出するなど光明が見えてきたのですが、儲けが出ても借金の返済に全てが消えてしまうといった生活を続けていました。 ある日、いつものように取引先の社長と食事をしていた時に、Mさんと同じような状況にあった人が、「個人再生」という方法を利用することで、随分と生活が楽になったという話を耳にしたため、その社長の紹介で司法書士の事務所へ相談に訪れることにしました。 |
借金の相談・解決方法 |
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Mさんは司法書士に対して、これまでの経緯と現在の状況を正直に話し、今残っている借金さえどうにかなれば、事業は持ち直しているため、生活を再生できる旨を伝えました。 司法書士から「小規模個人再生」という制度を紹介され、詳しい説明を受けました。 簡単に言うと、「Mさんのケースでは、借金の総額を300万円まで減額することができ、それを3年で返済していく」という制度です。 Mさんのような個人事業主の場合、「債権者の頭数の半数以上が反対の意思を書面で回答し、かつ、その反対した債権者に対する借金の額が総額の2分の1以上である場合」は認められない可能性があります。 借金の整理を決意していたMさんは、迷うことなく司法書士に依頼することにし、仕事の合間をぬっては懸命に必要な書類を準備したため、早期に「小規模個人再生」を申し立てることができ、個人再生委員との面接などを経て、無事手続きを終了することができました。 個人再生をした結果、借金の総額が300万円まで減額され、毎月約8万4000円(3年間)の返済で済むようになり、生活はぐっと楽になりました。 |
Mさんのその後 |
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Mさんはその後、生活に余裕ができ、仕事に集中できる環境を得たことによって、事業の業績が以前にも増して向上し、返済も問題なく続けられております。 少し余談ですが、Mさんにとって1番嬉しかったことは、給料の支払いが遅れたり、借金の厳しい取立てがあったにも関わらず、Mさんを見捨てずに、従業員が信じて付いて来てくれたことだったそうです。 1番苦しかった時期を共に乗り越えてきたことによって、まるで家族のような絆を持てたと、目を真っ赤にして話されたMさんの姿が印象的でした。 知り合いの方より「個人再生」の手続きを教わっていなければ、今でも借金の返済に追わる毎日を送り、高い利息だけを返し、元本が減っていかないような苦しい状況が続いていたことでしょう。 借金の額が大きくなればなるほど、利息の1%の違いが大きな金額の差となって返済に影響を及ぼしますので、1日も早く借金を整理することが大切となります。 手遅れとなる前に、1度ご相談ください。 |