03.自己破産について |
Q.自己破産はどんな制度ですか?
Q.自己破産を選択する場合に注意すべきことは何ですか?
Q.自己破産はどんな人が利用できるのでしょうか?
Q.家族に知られずに、自己破産手続はできますか?
Q.勤務先に知られずに自己破産はできますか?
Q.自己破産をするとブラックリストに載ってしまいますか?
Q.自己破産すると一生ローンが組めなくなりますか?
Q.本人が自己破産した場合、保証人はどうなりますか?
Q.住宅を持っている人が自己破産の申立てをすると住宅はどうなりますか?
Q.自己破産すると銀行は全く利用できなくなってしまうのですか?
Q.借金が免除されない場合はありますか?
Q.自己破産をすると失ってしまうような権利はありますか?
Q.自己破産をすると戸籍や住民票あるいは免許証等に記載されますか?
Q.自己破産をすることによって、給料の差押えを受けることはあるのですか?
Q.自己破産をすると家財道具はどうなりますか?
Q.自己破産をすると海外旅行はできないのですか?
Q.自己破産の申立てをすると本人の財産はどうなるのですか?
Q.自己破産をすると生命保険・火災保険等の各種保険は解約しなければならないのですか?
Q.自宅が借家である場合、自己破産すると出て行かなければならなくなりますか?
Q.自己破産をすると退職金は全て没収されるのでしょうか?
Q.自己破産すると携帯電話も解約しなければいけませんか?
Q.自己破産すると自動車を手放さなければなりませんか?
Q.自己破産をすると子供に何か影響が出ますか?
Q.本人が自己破産した場合、妻、子、親、兄弟は借金を代わりに支払わなければなりませんか?
Q.自己破産の申立てをするとサラ金から嫌がらせを受けませんか?
Q.自己破産は何度でもできますか?
Q.破産管財人事件とは何ですか?
Q.同時廃止事件とは何ですか?
Q.どんな債務でも自己破産すれば支払わなくて良くなるのですか?
Q.借金が130万円くらいなのですが、自己破産をすることができますか?
Q.私は公務員ですが、自己破産をすると退職しなければなりませんか?
Q.会社で取締役をしていますが、自己破産をするとどうなりますか?
Q.自己破産の申立てをするとサラ金業者からの取立てが厳しくなることが心配です。
自己破産はどんな制度ですか? |
自己破産を選択する場合に注意すべきことは何ですか? |
浪費やギャンブルを原因として過大な借金を負った場合や過去7年以内に免責決定を受けている場合は、自己破産しても免責(借金の免除)を得られない可能性が高いです。 また、自己破産により就職が制限される職種(例えば、宅地建物取引主任者、警備員、税理士などの士業、生命保険募集人、風俗営業者等)に現在就いている債務者は、自己破産をすれば資格制限を受けるため、仕事を変えなければならなくなってしまいます。 また、自宅や自動車など絶対に処分したくない高価な財産があるときも、自己破産を選択することは適切ではないかもしれません。 したがって、これらの場合には、任意整理や個人再生など他の債務整理手続を検討することになります。 |
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自己破産はどんな人が利用できるのでしょうか? |
家族に知られずに、自己破産手続はできますか? |
勤務先に知られずに自己破産はできますか? |
自己破産をするとブラックリストに載ってしまいますか? |
ブラックリストという名称ではありませんが、各信用情報機関の「個人信用情報」に事故情報として登録されてしまいます。 情報登録期間は、信用情報機関によって多少の違いがありますが、およそ5〜7年です。 事故情報が登録されると、その間は銀行や消費者金融からお金を借りたり、クレジット会社から新たにクレジットカードの発行を受けることが困難になります。 もっとも、自己破産をした人をターゲットとして貸付を行う業者もあります。 しかし、このような業者は、10日に5割など異常に高い利息を取り、厳しい取立てをする極めて悪質な業者である場合がほとんどです。 このため、このような業者からは絶対に借入れをしてはいけません。 |
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自己破産すると一生ローンが組めなくなりますか? |
本人が自己破産した場合、保証人はどうなりますか? |
保証人は、本人の代わりに借金を払わなくてはいけません。 本人が自己破産を申し立て、裁判所から免責決定により借金の支払義務を免除されると、本人のために保証した保証人も本人と同じように借金を支払わなくて良くなるように考えがちです。 しかし、本人による自己破産の効果は、保証人の責任に影響しません。したがって、保証人は、依然として本人の代わりに借金を支払う義務を負い続けるのです。 場合によっては、保証人も支払いが困難となり、自己破産や任意整理といった債務整理手続を検討する必要があるかもしれません。 自己破産など重要な結論を出す際には、早めに保証人には事情を伝えてしっかりと説明することをおすすめします。 |
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住宅を持っている人が自己破産の申立てをすると住宅はどうなりますか? |
残念ながら、原則として住宅を手放さなくてはなりません。 自己破産手続をすると、換価(お金に換える)できる価値ある財産は強制的に処分されて、各債権者に対して債権額に応じて公平に分配されてしまいます。 したがって、住宅や自動車など高価な物は手元に残しておくことが認められません。 しかし、家財道具など必要最低限の生活必需品は手元に置いておくことができます。 自宅を手放すことを望まない場合は、個人再生を検討することになります。 なお、自宅に担保を付けている借金の額が自宅の時価の1.5倍以上ある場合(オーバーローン)など、破産手続において換価されないこともあります。 司法書士などの専門家に相談し、制度の特徴や手続きについてきちんと理解したうえで、適切な債務整理方法を選択することが大切です。 |
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自己破産すると銀行は全く利用できなくなってしまうのですか? |
借金が免除されない場合はありますか? |
自己破産をすると失ってしまうような権利はありますか? |
資格制限はありますが、自己破産をすることによって基本的に失う権利はありません。 選挙権や被選挙権など公民権を失うこともありません。 また、健康保険や年金は何の影響もなく受け取ることができます。 |
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自己破産をすると戸籍や住民票あるいは免許証等に記載されますか? |
自己破産をすることによって、給料の差押えを受けることはあるのですか? |
自己破産をすると家財道具はどうなりますか? |
自己破産をすると、裁判所によって運用が異なりますが、一般に99万円を超える現金および時価20〜30万円を超える財産は処分の対象となります。 しかし、それ以外の現金又は家財道具等の生活必需品については、処分されたり、差し押さえられたりすることはありませんので、従前と同様に使用することが認められます。 |
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自己破産をすると海外旅行はできないのですか? |
自己破産の申立てをすると本人の財産はどうなるのですか? |
自己破産をすると生命保険・火災保険等の各種保険は解約しなければならないのですか? |
自宅が借家である場合、自己破産すると出て行かなければならなくなりますか? |
賃貸借契約の内容にもよりますが、一般に自己破産そのものを理由として直ち借家を追い出されることはありません。 ただし、家賃を滞納している状態である時は、そのことを理由に退去を迫られることがありますのでご注意ください。 なお、自己破産手続中においては、引越しについて裁判所の許可が必要となる場合がありますが、自己破産手続が終了した後は、自由に引越しをすることができます。 |
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自己破産をすると退職金は全て没収されるのでしょうか? |
一般に、破産申立て時現在における退職金の支給予定額が160万円を超える場合、その8分の1の金額を積み立てて、債権者に分配する必要が出てくる可能性はありますが、その後の退職金の支給には一切影響がありません。 なお、既に支給されている退職金については、債権者への分配に充てるために全額(破産者が手元に残すことのできる金額99万円までを除く。)を裁判所に支払わなければなりません。 |
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自己破産すると携帯電話も解約しなければいけませんか? |
自己破産すると自動車を手放さなければなりませんか? |
自己破産をすると子供に何か影響が出ますか? |
本人が自己破産した場合、妻、子、親、兄弟は借金を代わりに支払わなければなりませんか? |
自己破産の申立てをするとサラ金から嫌がらせを受けませんか? |
自己破産は何度でもできますか? |
自己破産は1度だけしかできないわけではありません。 前回の免責許可決定から7年が経過している場合は、再度自己破産を申し立て免責許可決定を得ることが可能となります。 ただし、債権者の犠牲のもと一度借金を帳消しにして、生活をやり直す機会を与えられたにも関わらず、再度自己破産を申し立てるわけですので、免責許可決定を得るのに少々苦労することは免れないでしょう。 司法書士等の専門家に相談のうえ、任意整理など他の債務整理方法を検討する必要があるかもしれません。 |
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破産管財人事件とは何ですか? |
破産管財人事件とは、破産者が不動産その他の価値の高い財産を所有している場合において、破産手続開始の決定と同時に破産管財人が選任され、破産者の財産をお金に換えて債権者に分配する手続きのことを言います。 | |
同時廃止事件とは何ですか? |
どんな債務でも自己破産すれば支払わなくて良くなるのですか? |
借金が130万円くらいなのですが、自己破産をすることができますか? |
私は公務員ですが、自己破産をすると退職しなければなりませんか? |
会社で取締役をしていますが、自己破産をするとどうなりますか? |
自己破産の申立てをするとサラ金業者からの取立てが厳しくなることが心配です。 |
債務者が自己破産や特定調停、個人再生の手続きを裁判所に申立てて、裁判所から債権者に通知が送付された場合には、正当な理由なく取立てをすることは法律で禁じられているため、裁判所からの通知を受けた後は、通常厳しい取立てや執拗な支払催促が止まります。 自己破産の申立てをすると、裁判所から各債権者へ意見聴取書が送付されますので、これによりサラ金業者は借主が破産の申立てをしたことを認識しますが、申立てから意見聴取書がサラ金業者に送付されるまでには若干時間がありますので、念のため自己破産の申立てと同時に、各サラ金業者に破産を申し立てた旨の連絡書を送付することおすすめします。 |
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